本末転倒 カメラ機材を全て手放す! [カメラ]
サスケです。
ブログの書き方をすっかり忘れてしまうほど久し振りの更新となります。
久し振りのブログ更新はカメラに関しての話です。
さて 昨年9月頃 所有していた全てのカメラ、レンズをいったん手放しました。
普通はボディのみ手放してレンズ資産はそのまま活かすとする場合が多いと思いますが、全てリセットすることとしました。
とてもいいカメラで、別に不満があったわけではありません。
カメラもレンズも手放してしまったのは、カメラに対しての不満ではなく 自分の心の内の問題にありました。
自分のカメラ趣味の始まりはNikonのD90が始まりで、その後FujiのX100へと方向転換するんですが、その時に記したエントリ「FinePix X100を購入しました」の中で自分はこう書き記しています。
「やはりあの大きさ、重さではいつでもどこでも持ち出すというわけにはいかず、いつでも持ち出せる小さなカメラが欲しいと思っていました。」
「また何枚撮って何枚失敗しても撮り直しがきくところがデジタルの良いところの一つですが、(腕が未熟なせいで)撮った写真の半分ぐらいが失敗写真で 残った写真も現像ソフトで補正しまくって… という状態で、シャッターを切る時の露出、シャッタースピード、絞り設定などの基本的要素を再度見つめ直して写真を撮っていかないと....と感じていました。」
X100のあと フラッグシップ機のX-Pro1を購入し、その後X-E1、X-E2となぜかグレードダウンしながらFujiのXシリーズのカメラを渡り歩くことになります。
FujiのXマウントレンズも何本か購入しました。
そしてまた再びD90からX100に転向する前と同じ心理状況に陥っていることに気付いたのです。
※写真を撮ることが好きなのに、外出する前にカメラを持ち出すか置いていくかを迷ってしまうことが心理的な負担になってしまっている
→それが嫌で高級コンデジというジャンルのX100を選んだはずだったのに、気がつけばミラーレスカメラを使うようになっていた
※出かける前にどのレンズを連れ出すか悩んでしまう
→それが嫌で単焦点のX100を選んだはずだったのに、気がつけば(以下同文)
こういうことが気になって気になって心理的に負のスパイラル状態。
カメラ好きの人は、こういう迷いが愉しいと感じるのだと思います。
機材選びも 写真を極める人達にとっての醍醐味なんだと思います。
でも、自分は ただの週末お気楽アマチュアカメラマン だったんです。
500pixとか有名サイトで高評価とかを目指しているハイアマチュアというわけではなく、RAWの現像に時間をかけるのも億劫で出来ればJPEG撮って出しで済ませたい、気の向いた時にコンデジやiPhoneよりは綺麗な写真をサクサクと撮りたかっただけ。
いい意味でも悪い意味でも 志の低い(?)写真愛好家だったんですよね。
負のスパイラルに陥っている自分を自覚した時、まずは一旦全てのカメラ機材を自分の手元から無くして 煩悩(?)を無くしてしまおう、と思い、そして実行しました。
すぐに代わりのカメラを購入するのは止めて、自分なりの考え方がまとまり そしてまた再びカメラで写真を撮りたくなるまではしばらくiPhoneだけで写真を撮ろう、と決断しました。
カメラ機材を手放した9月のタイミングでちょうどiPhone 6シリーズが発売。
自分はiPhone 6 Plusを発売日に購入。
予想外の高画質にすっかり満足。
深く考えずに大画面を見ながら簡単なタッチ操作で写真を撮れるiPhone写真の愉しさに「あぁ これが写真を愉しむってことなんだな」と思えました。
10月に沖縄に行く機会がありましたが、カメラを手放していたのでiPhone 6 Plusだけで観光写真撮影、それでも充分でした。
観光をご一緒させていただいた とある方に、カメラを手放してiPhoneだけで写真を撮っていることを説明すると
「サスケさんも(煩悩から開放されて)やっと幸せになったね。それが正解!」
と言われたことが深く印象に残っています。
しかしiPhone 6 Plusのカメラがどんなにすぐれていようとも、その性能にはやはりスマートフォンのカメラという限界があります。
また、iPhoneだけで写真を撮り続けている間に、カメラで写真を撮るという行為に次第に飢えてきました。
年があけて2015年になって、「そろそろまたカメラを買って、写真を撮ってみようかな」と感じるように。
冷却期間は終わりの時期を迎えていました(つづく)